NEWS

お知らせ

INSIDE AGATA vol.1|アガタカルテ

このシリーズでは、県設計の働き方や設計業務の裏側を、さまざまな視点から紹介していきます。
記念すべき vol.1 では、県設計が独自に開発したソフトウェア 「アガタカルテ」 についてお伝えします。

設計事務所のレファレンスという時間

設計事務所の業務には、多くの資料を参考・参照する時間があります。設計に関わる既存の土地情報、設計図書を探し、過去の物件を参照しながら、新しいプロジェクトに必要な情報を整理し、描画していく。 この積み重ねが、設計の質を支えています。

県設計では、いわゆる標準詳細図をあらかじめ固定化していません。その時々の社会状況や技術、メーカーの最新仕様を参照しながら、 いまそのプロジェクトにとって最適な解を都度考え、実施図をつくることを大切にしています。

だからこそ、過去の設計データは単なる履歴ではなく、 現在の設計を支える重要な資産でもあります。


データストレージがあっても、探す時間はなくならない

県設計では、NAS(データ共有・保存ストレージ)を活用し、設計データを一元管理しています。

しかし、それでも、いつ・どこで・どのくらいの規模で・どんな用途・構造の建物だったのかといった情報を思い出しながら目的のデータにたどり着くには、少なからず時間とコミュニケーションコストがかかっていました。

「この規模感の物件、以前どこかでやっていなかっただろうか」「似た条件の案件を、もう一度見返したい」

こうした設計現場ならではの声が、日常的にありました。


過去物件を闇雲に探すからすぐ見つかるへ

そこで県設計が開発したのが、アガタカルテです。

アガタカルテでは、県設計がこれまで手がけてきた膨大な過去物件を、 Googleマップ上にプロットされた場所から直感的に探すことができます。

また、検索機能を使えば、面積規模・竣工年代・構造・固有名称などの条件から、過去物件を一括で検索することも可能です。

新建築データや音楽配信サービスのように、欲しい情報にすぐアクセスできる設計データベースを目指しました。


社内利用に特化した、安全な設計データベース

アガタカルテの開発には、ソフメイトさん、イーオフィスさんにご協力いただき、 計3年間をかけて進めました。手書き図面時代のものはすべてスキャンし、PDF化しています。

設計データを扱う上で特に重視したのが、セキュリティです。 本システムは、弊社内からのみ利用可能とし、 社外からはアクセスできない仕組みを採用しています。

利便性だけでなく、設計事務所としての情報管理の安全性にも十分配慮したシステムとなっています。


設計の時間を、より考える時間へ

アガタカルテを活用することで、 過去物件の修繕・改修計画や、新設物件の初期検討において、 必要な情報に迅速にアクセスできるようになりました。

探すことに費やしていた時間を、 考えることに使う。設計の質を高めるために、県設計が大切にしている考え方のひとつです。


ここまでご覧いただきありがとうございます。

INSIDE AGATAでは、今後も県設計の働き方や設計への向き合い方を、ツール、プロセス、働き方、働く人といったさまざまな切り口から紹介していきます。

次回の INSIDE AGATA vol.2 も、ぜひご覧ください。

CONTACT

お問い合わせ

ご依頼・ご相談・ご質問等はこちらからご連絡ください。